2017年12月2日土曜日

新しいEPと中国と日本と私が体感した事

放置系ブログとして確固たる地位を築いています。
とはいえ音楽活動サボっているわけではありません。基本的にはこっちに割いてる時間があったら音楽作ろうってマインドなだけ。

その証拠ではありませんが12月22日に上海/SVBKVLT(サブカルト)から2枚目のEP「Genetics」を発売します。先日アナウンスされました。
https://soundcloud.com/svbkvlt/prettybwoy-genetic-dance

こちらに過去worksまとめtumblr作りました
https://prettybwoy-cuxrixous.tumblr.com/

今回は久しぶりに日記みたいなものを無性に書きたくなっただけです。
この機会に、
僕が海外でばかりリリースすること
海外リリースする事で垣間見えるそれぞれ違い

おそらくコレは千差万別やりとりするヒトのお国柄、レーベルの規模ジャンルでちがうので、あくまで「僕の場合」を実感でのみ記そうと思います。

まず海外でばかりリリースをする理由・・
海外からしか話が来ないからです。また、今フランス・上海・イギリスのレーベルから過去に出しましたが、他にもリリースしようって言って、プレマスターまで送って一年くらい止まってるレーベルもあります。これは誰にでもあるあるある話だと思います。

フランスのレーベルのボスが先月日本に休暇で遊びに来ました。
そこで初めて会いまして、僕らがようこそって飯奢ってあげようかなんて思ってたんですが奢って貰って居酒屋でいろいろ話しました。

ちょうどFLORE(レーベルボス)はabletonのトレーナー業をやっているので、Live10のリリースで帰国したらワークショップで忙しくなるっていってました。
フランスではいわゆるベースミュージックはまだまだ小さいシーンだといっていました。
大きい所ではなかなか。でも料金システムが違うから規模は小さいながらもやっていける。そんな話もしました。(これはイコール、日本は箱代が高く入場料が高すぎる。またオーガナイザーに返ってくるバックも低い。これも海外比較あるあるですね)

また、トレーナー業をやっていたら自国でも僕なんかよりたくさん才能が出てくるんじゃないか?という話を以前チャットでした記憶があるのですが、それに対し、
いろんな人が出てくるけど、僕のように個性的な音を作るヒトはあまりいない。そんなようなことをいっていたような気がします。m.e.s.hにも言われたけど、僕のPAD使いは一つの個性なのかな?と自己分析しています最近。あとはコード名なんて一つも覚えてないですけどMIDIキーで演奏してクオンタイズは最低限手動で直す。こっちの方がいい結果出ること多いかな~。僕が好きな曲ってPADが特徴的だったりする曲がほんと多いんですよね。だから明るいんだけど、冷たい。そういう曲が出来やすいのかも。。


次に上海の場合。今回こっちがメインですね

こちらはボスが地元のクラブオーナーって事もあって、リリパまでセットで流れを組んでくれるのはとてもありがたいですね。
ツアーに行けて良かったことは僕そうそう旅行いけるほど今裕福ではないし仕事バリバリはしてないので本当に海外行けるのは助かりますしありがとうとしか言えない。

あとはこちらのレーベルの方が、エッジの効いた音・デザインですよね。
近年よく、中国の経済的パワーや高度経済成長・若いエネルギーなど、今現在の高年齢化晩婚化著しい日本ではなし得ない事を中国は出来る可能性などに関する記事を目にします。
実際のところどうなんだと、記事をみた国内にいる人は思うと思います。僕もそうです。

また、日本のデザインやアニメコンテンツは中国ではとても尊敬されているとか、そういう記事も良く見ます。アニメはモノによっては僕も同意見ですが、デザインに関しては中国の方が自由にやれている。日本の完全な商業デザインには本当に残念なものしかない気がします。それと顧客目線に立ってあげられないデザイナーは未熟とかダメとかいう風潮が強いでしょ?日本のどの業界でも。もちろん音楽、DJ業界でも。

アニメに関してはそれ自体が顧客の視点に立った上で作られるコンテンツなのでその上で凝った事をやれば光るしまずストーリーありきなのであまりデザインは気にならないけど。
ロゴとか、フライヤーとか、日本じゃ見やすくないと却下されるでしょ?殆どの場合。
そこに関しては日本より中国の方が自由に感じます。でも、SVBKVLTの周りがたまたまそういう趣向の人や学生が集まったコミュニティなのかもしれません。どこかの中国特集の記事の受け売りだけど、たとえそれが人口の0.1%しかいないとしても130万。
日本在住中国人の知り合いでSVBKVLT知ってるっていう人にまだ会った事ありません。

デザインに関して思うようになったのは自分のEPのアートワークからです。
また、ShenzhenのOilのパーティのフライヤーデザインがとても良かった。
Prettybwoyで、白地メインのフライヤーなんて国内じゃ誰も作らないだろうと。実際、そういうアイデアを提案されたこともないです。
女の子のインスタみてもお洒落な女子多そうですよね。実際そういう子も前回いましたし。
日本だとどうしてもちょっとオタク気質の前に出た女の子が多いイメージ。ファッションだけになると音楽がつまらなくなるのでさじ加減が大事ですが。(僕も人のこと言える身分じゃないんですけどね。隣の芝効果が作用してるのも考慮した上での意見です。どちらがいいという事を言いたいわけでもありません)
音楽オタクだけじゃなくてファッション大好きそうな学生風、地元のマイルドヤンキーみたいな男女、そういう客層も割と来てたりしました。

隣国としてあまり意識して考えたことなかったんですが、近年俄然興味が沸いているのは確かです。
中国独特のネット規制によって、日本や世界が通常使ってるsnsには現地の情報は出てきにくいです(出てきますが少ないし中国のアンダーグラウンドクラブの情報なんかはなおさら一般の目には出てこないでしょう)
一つ思い出しましたが、中国のアンダーグラウンドクラブでDJした場合、それが無名のDJでも約1万程度はギャラが出るそうです。そう言ってました。(日本では多くの場合、若手や無名DJの人はタダでやってたりノルマさえある事もある)


全体的に日本のクラブより、中国の私が見てきたクラブの方が音楽・アートに健全にやれている気がする。彼ともいろいろ話を出来て、少なくともこのShelterという箱は、クラブ側が、中国の若者にアンダーグラウンドな音楽や新しい音楽を教える・提供する場になり得ていた。そう感じてしまいました。


恐らく、ここまでの話を聞いて多くの同業者の方は、日本の状況と一緒にするなとか、海外被れしやがってとか、マイナスな感情を感じるでしょう。
でも、彼の以前のクラブ「The Shelter」の突然のクローズから半年経たないうちに、新しい場所を見つけて、「ALL」としてオープンさせているんです。確か閉店時にチャットで、新しい場所探さなきゃって言ってたから、ゼロからスタートしてるはずなんです。
それでこだわる所は拘って、レーベルもコンスタントにリリースを重ねて、自分もDJ活動もして、多分プロモーター業務もして。恐ろしくやり手なのは確かです。Swimfulとチャットしてても彼の話になると、Gazはいつも忙しくしてる。って言います。

去年は北京と上海に行って来ました。
今年は、上海と深センに行って来ます。

去年は僕のミスで日本出る前にVPNアプリを入れておくのを忘れていました。
が、今回はしっかり準備して行くつもりです。レポーターになったつもりで
上海はもちろん有名ですが、深センもまた非常に興味深い都市です。
上海では、彼らが普段行く飯屋とかたまり場とか行けたらいいな。

しかし、毎度、空港行って用意されてるチケット発行?して飛行機乗るまでは緊張と不安でいっぱいです(既に今から)

今後も、アンダーグラウンドの音楽などを扱うと自負しているメディアでも取り扱われないような事をたまーに更新出来たらと。
中国にツアーで行ってる人は結構日本でもいると思いますけど、中国のレーベルからリリースしてツアーも行くアーティストは稀だと思うのでそういう視点からもっと中国をこれからも覗いてみたいと思っています。

次回予告(目標):初めて行った外タレzed bias